リスニングには多聴より復聴が効果あり
リスニングの練習のために多聴をやるのはやめてしまったが、勉強のためにやるというのが一番上達の妨げになる。
それでも英語の朗読は時々聞いている。
多聴は効果がなくてもせっかく音声を持っているのだから使わないともったいない。
それで気づいた。
1回目よりも2回目の方が聞き取れる単語が増えている。単語だけじゃなく文の意味も1回目よりも頭に入ってくる。
次に来る単語が予測できるからだ。
日本語だったとしても初めて聞いた曲をいきなり歌うとなると特殊な技能でもない限り無理だ。
歌詞を見ながらでさえ、初見と何度か聞いた後では難易度が劇的に変わる。
つまり、リスニングの練習には色々な朗読を多聴するよりも同じ教材を何度か繰り返した方が効果があるという事だ。
気づけば当たり前以外の何者でもないが、なぜこんな簡単な事に気づかないで無理な勉強法でやろうとしていたのだ。
取り扱い説明書のような説明文の朗読を聞
いて眠くなるのも当たり前だ。
どうせ聞くなら対話文の朗読を聞く方が集中力が持つ。
小説の朗読でも会話のシーンは聞いて楽しい。
楽しいから続く。
楽しいからもっとやりたくなる。
ああ、当たり前すぎる。
多読でも多聴でも英語を上達させるという目標に焦点を当てすぎてそこに至るまでの過程を無視していた。
途中で行き倒れのは既に登山口で決まっていたのだ。
しかし、対話文をたくさん聞くという
観点からリスニング用の教材を探したがこれが本当に少ない。
本屋にもネットにも山ほど英語の教材があるにも関わらず取説の朗読のような音源しかない。
せめて対話じゃなくてもいいから語り口調の教材はないのか?
あるね。
ポッドキャストに山ほどあったね。
ポッドキャストのアプリをダウンロードして"English learning"で検索すれば、どれを聞けばいいのかわからないくらい番組がある。
とりあえずBBCの6minutes English辺りがオススメだ。
英検2級もあれば英語で英語の勉強は十分できる。
最初は全くポッドキャストが聞き取れないかもしれない。でも、リスニング練習の基本は繰り返し同じ教材を聞く復聴だ。
3回くらい聞き直したら、聞き取れなくても次の教材に行くべし。
そして、2週間くらいして内容を忘れた頃にまた聞き直す。すると聞き取れる割合がなぜか勝手に増えている。
これが復聴の効果である。