買ったけど不満が残ったリスニングの本
今でも本屋へ行くと英語コーナーへ立ち寄ってしまう。
ジャスティスリーグやヤングジャスティスのアニメのブルーレイを英語で楽しめるようになったのだから、もう日本語で書かれた英語の勉強本など要らないのだが、ブログに書くネタを探しているんだと自分に言い聞かせて英語本コーナーを覗いてしまうのである。
英語コーナーで立ち読みした後の感想は毎回同じで、”日本語で解説してある英語の勉強本は英語の上達には意味がない”だ。
とはいえ、英語の発音の聞き取りについては、さすがに日本語で解説してある本がベストではないかといくつか買ってしまった。
結論。
Youtubeの英語学習動画を見て、何度もあれを真似した方が良い。
買った本の何がいまいち気に入らないのかを書いてみる。
ここで取り上げるのは"瞬時にわかる英語リスニング大特訓"。
この本にはリスニング用のCDが2枚ついているのだが、実は1枚目はかなり良い。
使われている表現は
Keep the backup data.
Let's light a candle.
He works on the farm.
など大学生なら一瞬でわかるレベルだ。
そこまで簡単なのにも関わらず、他の単語とセットでなら文脈からわかるのだが単体で聞くと全く推測できない単語がいくつか出てくる。
意味の簡単な単語の聞き取りを完璧にしておかないと、複雑な文法を把握できるのにいつまでたっても読めばわかるから抜け出せない。
瞬時にわかる英語リスニング大特訓の第1章の”これだけは絶対にマスターしたい音42”は確かにテキストを見ないで瞬時にわかっておきたい単語ばかりだった。
1枚目のCDを終えた時点ではこの本をブログで勧めようと考えていた。
しかし、2枚目の内容が良くない。
実践編として日常会話、ビジネス、海外旅行と分野別に簡単な表現が読み上げられていくのだが、なぜか2枚目から急に日本語訳も読み上げられる。
しかも、選ばれているフレーズが各トピックで8つずつしかないのに、「冠婚葬祭」、「プレゼンテーション」、「道を尋ねる」と範囲もレベルも広げ過ぎている。
「道を尋ねる」フレーズを必要な人が英語の「プレゼンテーション」をやるのは無理じゃないのか?
実践編には約260個のフレーズが収録されているが、これならNHKのおとなの基礎英語で挙げられているフレーズを同じ数だけ覚えた方が実用性が高い。
1枚目のCDが良かっただけに非常に惜しい本である。
日本人が苦手な子音の聞き取り練習用に1枚目だけに1400円を払えるなら、買うのはありだ。
語学学校に比べれば遥かに安い。
かくいう私も買ってしまったものはしょうがないのでコツコツと毎日30分程度、テキストなしでCDを聞いて発音を真似ていた。
結果としては1巡目にして効果を感じられて、拾えきれてなかった単語をいくつか聞き取れるようになった。
本の帯にある"リスニングは誰にでもできる!カンタンフレーズで聞き取れる音を積み上げるだけ。"は嘘ではない。
帯には"ネイティブはstop itストップ イットとは言いません。stop-itスターピッと言います"ともあるのだが、近い音ならカタカナ発音でも通じるというコンセプトも良く、帯だけで練習理論の全てを言い尽くしているというシンプルさも良かった。