ヒロシの迷宮グルメ 異郷の駅前食堂
BS朝日でやってるヒロシの迷宮グルメ。
なぜこれを見始めたのか思い出せないが、気がつくと録画して毎週欠かさず視聴するようになってしまった。
内容はアポなし系の旅番組らしい。
本当にアポなしなのかスタッフが先に下見くらいしてるのかは謎だ。
異郷の駅前食堂というだけあってヨーロッパのあちらこちらを鉄道で移動しつつ降りた駅で食堂を探す。
特にハプニングもイベントもなく近所をぶらつく。
ヒロシが身振り手振りでどこかにレストランはないかと通行人に聞くんだが、必ずしも教えてもらった店で食べるわけでもない。
3回分は見てるが未だにルールがわからないまま見ている。
コントをやってるわけではないから5分10分で何度も爆笑させてくれないが、ながら見してるとヒロシのつぶやきに所々で笑ってしまう。
ヒロシも英語が話せるわけでもなく各国の地元の通行人も英語が話せない人もいるから、見知らぬ土地でのふれあいトークがあるわけでもない。
英単語を二つ三つ言い合ってからヒロシと地元民が意味もなく「イェーイ」とかやっている番組だ。
この英単語だけでなんとなく会話している気になれるというノリがリアルな海外旅行という感じて楽しい。
しばらく会ってなかった友人が旅行先から動画を送ってくれてるような番組だが、手の込み過ぎウケ狙いすぎなバラエティ番組にこっちは飽きているからこれくらいが丁度いい。
そんな海外駅前食堂芸人のヒロシが番組中で「昔英会話習っていたんだよ」と衝撃的なつぶやきをもらす。
世間的には雨上がりの水たまりにアメンボウがいるの見つけて「アメンボウだ。珍しい」というレベルの衝撃かもしれないが、この英語学習ブログとしてはそれをネタに久しぶりの更新をしたくなるほどの衝撃である。
何カ国もまわりながら「この近くにレストランはありますか?」さえ英語で言えないヒロシが英会話をやってた!
「アパートに美人が訪ねてきて、英語興味ありますかって言われて、はいっつってさ。
で、67万円の教材を買わされてさ。
(しばらく黙る)
それでも、それでもこういうメニューさえ読めないからね」
こうつぶやいた後、ヒロシはおもむろに日本語で「すいませーん」と店員を呼ぶ。
「おすすめ、おすすめってなんだ」
こう悩んでからヒロシが出した答えは。
「ベストメニューで行こう」
絶対通じないだろそれ!
ヒロシ「ディス ショップ イズ ベスト メニュー」
ハンガリー人の店員「スープ? ディス スープ?」
ヒロシ「スープ?(困った顔) スープじゃなぁい。メインメニューで」
やっぱり通じてねぇ。
しかし、ヒロシは指さしという人類共通の偉大なコミュニケーションテクニックを駆使して店のおすすめである”カエルの足の唐揚げ”を教えてもらう。
ヒロシ「フロッグレッグ?これはわかる。カエルの足でしょ?(一瞬だけ悩んで)いこうこれで」
ハンガリー人の店員「スープ? スープ イズ No?」
あくまでもスープ押しな店員。
ヒロシ「じゃスープもつけて頂いて」
なんだよ。
結局、この店のおすすめはスープかよ!
こういう楽しみ方は非常にマニアックだとは思うが、それができる人にはこの番組は強くおすすめである。
しかしヒロシが英語ペラペーラだったらこの番組はハプニングもなく淡々と駅で降りて飯を食うだけの番組で終わっていたわけだ。
それはそれで旅番組としては面白いのかもしれないが。
このヒロシの迷宮グルメは英語ができないことの良さを教えてくれた。
日本人は英語産業に煽られて英語できなきゃと思い過ぎである。
さすがにヒロシも中学生レベルの英語は習得して欲しい。
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