語学学校という閉じた世界2
語学留学について書く。
まず結論から、観光としては最高の滞在スタイルだが、スキルの修得としては金の無駄である。
大学時代に友人の何人かが、アメリカ、カナダ、オーストラリアに1年間の語学留学をしていた。
大学生の当時、英語が得意でもなんでもない私からすると、1年も海外に住んでたら、相当英語が話せると思いこんでいたので、帰国した友人たちを羨望の眼差しで見ていた。
それで英語や海外の話になると、周りの視線が留学帰りの友人に自然と向けられるが、彼らはなぜか総じて口が重く、顔が暗かった。
それを謙遜の現れだと私は思っていたのだが、自分が英語をやり初めて上達していくうちに、あれが謙遜でもなんでもなくたんに自信がない事の現れにすぎない事がわかっていくのである。
友人たちの話によると、語学学校というのはどこも午前中で授業が終わってしまうという。午後は自由時間となって、生徒が好きにしていいらしい。
住んでる街のあちこちに行くことで、リアルな英語に触れる絶好の機会を得られるはずなのだが、街を観光しても英語が上達するわけではないという。
それに語学学校に通っていても、会話するのは学校の先生や生徒とだけ。街に住んでるネイティブスピーカーたちと会話する機会なんて、ほとんどないらしい。
ただ、ここで難しいのは、ネイティブスピーカーと話せば会話が上達するわけではない
こと。
むしろ初心者は英語を母語としない人と話す方が上達すると思う。
理由は色々あるのだが、一言でいうと「攻略で重要なのはレベルにあった難易度に挑む」。
これにつきる。
スマホのゲームだって、いきなりレベルに見合わない事しても、成果が出せるわけがないのである。